フラー・ジャコー スイス本社研修レポート PartⅠ
こんにちは吉本です
先月末、私は3年振りに
スイスシャフハウゼンにあるフラー・ジャコー本社に行ってまいりました
フランクフルトで荷物が止まってしまい
ちょっぴりブルーな気分でシャフハウゼンのホテルに到着しましたが
翌日、久しぶりに本社社屋を見ると
懐かしさとまた再訪出来た感動でそんな気持ちも吹っ飛びました
フラー・ジャコー専属デザイナールーカス・ルプリ氏の案内で2Fオフィスへ
階段を上りドアの前には創業当時の作業台や
お客様の結婚式のお写真が今も大切に展示されています
午前中はマーケティングのかたや、ホイザーマン会長から
フラー・ジャコーのポリシーや新製品、今後の方向性などのお話があり
午後からはいよいよ工場見学と加工体験
前回お会いしていないゴールドスミスや、
3年前にもお世話になった職人さんの元気そうなお顔を見てほっとしました
デザイナー兼ゴールドスミスでもあるルーカス・ルプリ氏のレクチャーを受け
トレースの加工を体験させてもらいました
まずはドーナツ状に繰り抜いた素材から工作機械で荒削りをし
表面をヤスリで滑らかに仕上げます。
それからデザインに合わせた専用の刃にを使った
コンピュータ制御マシンでカットします↓
ギザギザにカットされた2本のリング↓
ここからがゴールドスミスの手仕事です
(画像は↓私です(^^ゞ)
糸ノコで丁寧に線を引き、その後ヤスリで少しずつ削っていきます。
ここで手を滑らせると一からやり直しなので緊張しました
ヤスリで斜めに削りだす事で凹凸がでて
徐々にトレースらしくなってきました
まんべんなく全体が削れたら
レーザー溶接で2本のリングをくっ付ける作業
(画像の男性はFJDジャパン石山さん)
手にレーザーが当たると溶けて凹みが出来るので
火傷に注意しながら焦点を合わせて溶接します。
リングの内側が何箇所かくっついてるの分かりますか??
数えられないくらい同じ作業を繰り返しリングを一周する気の遠くなるような作業
溶接が終わって表面と内側の仕上げ、
そして内側に刻印を入れて洗浄すれば完成です
私達が体験したのはシルバー素材でしたが
慣れない糸ノコやヤスリの扱いは非常に難しく緊張しました
(ゴールドやプラチナはもっと硬いです)
こんな経験が出来るのもフラー・ジャコーだからこそ
ルプリさん、ゴールドスミスの皆さん
お仕事の手を止めて教えて頂き本当に有難うございました
次回は私用にリングを作ったのでそのレポートをお届けします